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メイドカフェによく居るWebエンジニア

既婚者がメイドカフェ通いしていても奥さんは大丈夫なのか

引続き メイド Advent Calendar 2017 です。今日は17日目です。

メイドカフェでノマド会代表の石上です。

さて、ご存じの方も多いと思いますが、僕は結婚してます。そのことを明かすと「奥さんは大丈夫なの?」と聞いて来られる方もいます。大丈夫だから今はノマド会をやっているのですけどね。世の既婚男性はもっとメイドカフェに行った方が良いと思います。

ただ「大丈夫」にするためには気をつけていることもあります。奥さんも「旦那さんの趣味がメイドカフェ通い」というのも心配ですよね。世間体的にも気にされるかもしれません。。。

そこでこの記事を書いて、少しでも世の奥さんの不安を和らげ、既婚者の方がメイドカフェに行きやすいようにしていきたいと思います。もっと多くの人がメイドカフェに行くことが普通になれば、世間体だって大丈夫です!

メイドカフェの中での既婚男性

メイドカフェに既婚者のお客さんはいるの?

メイドカフェのお客さんの大半は男性です。そして多くが独身の男性です。しかし、女性も昔から一定数います(お嬢様と言われます)。そして、それと同じくらい既婚者の男性もいます。既婚者の男性のお客さんは、40代以上の方が多いように思いますが、僕のように30代前半もいます。

既婚者は何のためにメイドカフェに行くのか

既婚者の方のメイドカフェ利用者の方を観察していると、一番多いタイプが「お酒を飲むのが好きな方」だと思います。知らない人もいるかもしれませんが、お酒を飲むことはメイドカフェのメジャーな楽しみ方です。

また、お酒を飲まない方もメイドカフェにはいます。仕事帰りにちょっと落ち着ける場所として足を運ぶのにちょうどよいようです。

既婚者の若い男性が少ない理由の一つはここにあると思います。僕も20代前半の頃は家庭と仕事で忙しく、ようやく自分の時間と多少の可処分所得を手に入れてからメイドカフェに行くようになりました。子育てをされている方はなおさら難しいでしょう。どうぞご家族との時間を大切にしてください。

さて、ある程度家庭が落ち着いてくると、家族と言えどそれぞれが趣味を持って「自分の時間」を大切にしている方が関係が長持ちすると僕は思っています。そうして嗜むものの一つとして、メイドカフェに行くというのは決して悪くないと思います。

メイドカフェを既婚男性におすすめする理由

お酒を嗜む場所、自分が落ち着いて過ごせる居場所としては、メイドカフェ以外にもあるかもしれません。しかし、次の理由で既婚男性にメイドカフェをオススメします。

その1. 値段が比較的安い

独身者に比べたら既婚者は自由に使えるお金は少ないです。メイドカフェの料金設定はチャージを取らないカフェタイプで700〜2000円、チャージ在りバータイプで3000〜5000円、ボッタクリはありません!

夕ご飯を食べる代わりだとしたら、差額は500円〜1000円くらいなのでとてもお財布に優しいです。

ただし、メイドカフェの皮をかぶったボッタクリバーやキャバクラもあるので、一概には言えず、そこら辺はネットの情報や、こちらなどを読んで信用できるお店に足を運ぶことをおすすめします。

その2. 意外と色気がない

夜の街は誘惑がいっぱいです。女性慣れしていない男性には甘い言葉が浴びせられます。ではメイドカフェはどうかと言えば、以外にも色気とは程遠く、夜の街の中でのオアシスのような空間です。

「メイドさんは若い女の子なのになんで?」と思われるかもしれません。その理由は、メイドさんの中身は普通の学生さんや昼はOLをされている女性が多いです。オタクっぽい女の子が多く、二次元のイケメンが好きだったり、かわいい女の子が好きなレズっ気ある方が多いですね。そんな等身大の女の子たちを見てると、おっさんと変わらないなーと思えて安心します。

その3. 比較的マナーが良いお客さんが多い

オタクっぽい人が多いですが、メイドカフェで出会う人は基本的にいい人が多いです。また、お酒を飲むと言っても、泥酔している方はほとんどいません。「メイドさんの前で見苦しいところは見せられない」という心理もあるかもしれません。

また、メイドさんは普通の女の子ですから、下品な振る舞いをする客は嫌がられます。お店はメイドさんを守る必要もあるので、悪質な客を排除し、客と店員と適度に距離を取らせるように工夫しています。

「お客様は神様」という一方的な価値観ではなく、ある程度譲り合いの精神を持っている「ご主人様」「お嬢様」の方が楽しめる空間だと思います。

その4. オタクトークから見識が広がる

メイドカフェのメイドさんは忙しいです。1時間お店にいてメイドさんと話せた時間は5分にも満たないなんてことは普通です。では、その代わりにどうするかというと、メイドカフェではお客さん同士で話ます。

お客さん同士で仲良く話している様子をメイドさんが見ていて和んでいます。メイドさんもメイドさん同士で女の子トークをしていて(多くはちょっとオタクっぽい)、それを見てお客さんも和んでいます。メイドカフェでよくある風景です。

メイドカフェのお客さんはオタクっぽいので、それぞれ何かに対して造詣が深い方が多いです。ロボット、アニメ、映画、歴史、カメラ、ミリタリー等、自分が全く知らなかった世界を教えてくれます。その見識が意外と役に立つと常々思っています。

その5. 若い頃に経験できなかった楽しみを体験できる

メイドカフェは月に数回イベントをやります。ハロウィンやクリスマス会、あるいは外に出てバーベキュー、カラオケ、スカイツリーツアーなどもやることがあります。

行ってみると、メイドさんが2,3人、おっさんが20人という集団になります。しかし、多分おっさん同士ではやらないであろう、ハロウィンの仮装や、バーベキューなどを少数のメイドさんを囲ってやることになります。

僕なんかは比較的早く結婚してしまったので同年代の友達が遊んでいる輪に入ることができませんでした。ここへ来てみんなで花火をしたり、サバゲーをしたり、若い頃にできなかったことを体験できました\(^o^)/

どうやって奥さんを説得するか

メイドカフェが既婚者が行っても問題ない場所であることが分かりました。しかし、奥さんの心配は消えないでしょう。ではどうしたら良いか考えてみました。

その1. 奥さんとメイドカフェに行ってみる

メイドカフェは観光客に人気のスポットです。つまり、遊園地に行く感覚で行くことが可能です。比較的若い夫婦であれば、ノリで「今日のデートはメイドカフェに行ってみよう!」というのもありだと思います。

「メイドカフェでは女性のお客さんは『お嬢様』って呼ばれるんだよ!○○(奥さんの名前)お嬢様だね!」というのもありです。女性は「お嬢様」と呼ばれて喜ぶ方が多いです。

その時に「萌え萌えキュン」系に行ってみるのも楽しいと思いますが、あえて、JAM Akihabaraや橙幻郷のような落ち着いていてご飯が美味しいお店をチョイスすると、奥さんの認識も変わるかも。

橙幻郷は女性のお客さんが比較的多いので奥さんの方がハマってしまうかもしれません。そしたらこっちのものですね!

その2. 「メイドカフェに行ってみた」ことを正直に言う

必ずしも奥さんが行ってくれるとは限らないので、ここはもう、直球で「話題のメイドカフェと言うものに試しに行ってみたよ!意外とご飯が美味しかった今度一緒に行こう」と素直に伝えてみるのも有効だと思います。ご飯の写真などを見せても良いかもしれません。

なお、嫉妬深い奥さんの場合

「私の作る料理なんかより、メイドさんのご飯の方がおいしいんでしょう」

とか言うかもしれませんが、

「なにを言ってるの?君のご飯は最高だよ!」

と褒めるところなので問題ありません。

その3. メイドカフェに行ってもこれまでと変わらないか、これまで以上に奥さんを大切にする

うちの場合はこの作戦でした。その2の作戦で何度誘っても「私は良いや」と言われてしまいましたが、そのうちメイドカフェに行くのが普通に認識されてきたので、いちいち言うのをやめました。

その代わり、ちゃんと家ではしっかり家事を手伝ったり、誕生日や結婚記念日にはプレゼントを忘れないようにしています。メイドカフェでメイドさんと話していると女の人が何を大切にしているのかなんとなく分かってくるような気がします。

そのおかげなのか、うちはこんな感じで夫婦円満です:

ある日、僕の大量のチェキコレクションを見てしまった妻が

「。。。誰が本命なの?」

「何言ってるの?きみに決まってるじゃないか!(真顔)」

「。。。。。私は紫上ね」

「人を光源氏扱いするなー\(^o^)/♥」

何かにつけて「君が好き」「君が一番」って言ってることが増えたような気がします。。。

既婚者がメイドカフェでやってはいけないこと

既婚者にとって、メイドカフェ通いでやってはいけないことがあります。これらは現実的にありがちなので、より注意が必要です。さもなければメイドどうこう以前に夫婦喧嘩の温床となります。

その1. お金を使いすぎる

いくらメイドカフェが安いからと言っても、週5で通って毎日3000円飲んでいたら大変な金額になります。その上、イベントで限定メニューをコンプリートして特典を集めようなどというオタクにありがちなコレクター根性を出すと、大変なことになります。

ついつい他の「ご主人様」がやっているからと自分も見栄を張りたくなってしまいますが、ぐっと我慢することも既婚者の品格として大切です。一回に大量の金額を落とすよりも、細々とずっと足を運ぶことでもお店の人に喜ばれます。どうしてもそれ以上にお店の売上に貢献したければ、友達を連れてくることで貢献することもできます。

その2. 家族の予定よりもメイドカフェイベントを優先する

メイドカフェはイベントが目白押しです!特にメイドさんの「卒業」イベントなど、その時しかない大切なイベントもあります。しかし、何と言っても既婚者にとって一番の推しは奥さんやご家族のはずです!なので、推しの子の大切なイベントとご家族の大切な日が重なった場合は迷わず家族を優先しましょう。そして、行けないことをメイドの子に正直に伝えましょう。メイドさんがいい子であったらそれで怒ったりはしないはずです。

その3. メイドカフェ通いが原因で体を壊す

そもそもアルコールにあまり強くない人がつい飲みすぎてしまって二日酔い、それもメイドカフェでというのはあまりにもかっこ悪いでしょう。金曜日の夜などは気が緩むので要注意です!

また、メイドカフェは深夜にイベントが行われることもあります。しかしいい年して徹夜は体に毒なので、慎みましょう。どうしても参加したい場合は、前日にたっぷり寝ておくなどの対策をしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?よくよく読んでみれば、メイドカフェだけでなく、男性が奥さんに認められながら行う趣味の全てに適用できそうな話です。

分別ある大人の男のたしなみとして、メイドカフェを楽しみましょう。

 


メイドカフェでノマド会を運営して1年になりました

この記事は メイド Advent Calendar 2017 の1日目です。

こんにちは、メイドカフェでノマド会代表の石上です。メイドカフェでノマド会は「メイドカフェでノマドワークをすると捗る」というコンセプトで、秋葉原・大阪日本橋等のメイドカフェに集まって「仕事をする」コミュニティです。(詳しくはこちらをご覧ください)

さて、そんなノマド会は2016年11月2日に第1回を開催してから1年が経過しました。ここでは、1年間運営してどうだったのかを書こうと思います。

これまでの活動経緯

初めはお店の通常営業時間帯に4-8席程度予約をするスタイルで、秋葉原で10回ほど実施しました。

 

3月3日に日本橋のVillAngeさんで開催。初の大阪進出しました。このイベントの開催にあたって、大阪のメイドさんの藤佳あやらさんにご協力をいただきました。

4月19日に橙幻郷さんにて貸し切りイベントを実施しました。この時より会費を一度集めて一括でお店に支払う方式を取り入れたため、会計管理を始めました。

その後、ITProさんから取材を受けて、掲載いただきました。

「メイドカフェでノマドワーク」が働き方改革の切り札ってホント? ITpro

8月12日に再び大阪で開催。大阪のメイドさんは東京よりもお客さんとの距離感が近いような感じがしました。

10月24日、11月24日には秋葉原のレンタルカフェ・トリオンプさんにて、あやらさん、まやさんの2人と共同で独自メイド喫茶(ノマド朝会@あやらて)イベントを開催しました。

この他、機械学習エンジニア座談会や、メイドカフェで読書会なども開催し、活動の幅を広げています。

また運営者を増やす試みも行っていて、代表の石上以外でもイベントを円滑に主催できる仕組みを整えることを進めています。

ロゴデザイン

デザイナーのお仕事もされている、あやらさんに作っていただきました。「メイドの窓」というコンセプトで、お屋敷でお仕事をされているご主人様に上品なメイドさんが紅茶をお出ししてくれるという落ち着いたイメージです。

実績数値

  • 開催イベント数: 26(うち貸切: 4、独自カフェ: 2)
  • 累積参加人数: 188(同じ人のダブルカウントあり)
  • ユニーク参加者数: 89
  • connpassグループ登録人数: 167
  • 女性参加率: 11.7%
  • 開催地域: 秋葉原、大阪日本橋

会計情報(2017/4/19 – 2017/11/24)

  • 会費収入: 162,560円 (有料イベント6回)
  • 支出: 131,443円 (会場費、仕入れ、スタッフ賃金等)
  • 繰越金: 31,117円 (繰越金は全てノマド会の運営に必要な経費として運用します)

※年度末に詳細な会計報告をさせて頂きます

繰越金の利用用途一例: ノマド会名刺の作成

ノマド会は営利団体ではありませんので繰越金を増やすことは考えていません。余ったお金は次のイベント開催時の費用や準備に必要な会議費などに使用しています。また、余剰金を参加者に還元したいと考えていて、その一例として、ノマド会名刺を作成し、貢献度が高い参加者の方に無料で配ることにしました。

とは言え、最初は0〜数千円規模であった資金が、増えていくことでできることの幅は広がっていることも感じています。今後、より大きなイベントの企画が行えるように会計管理をしっかりやっていきます。

ノマド会の会計はSlack上でのリアルタイム報告のほか、年度末に会計報告をWebサイト上でさせて頂く予定です。

参加者の声

4月19日の貸切イベント後に取らせていただいた、アンケートによると参加者の100%の方が仕事が「捗った」(57%の方が「大変捗った」43%の方が「捗った」)と回答しています!そして次のようなコメントをいただきました

  • 「一般的にイメージされるメイド喫茶と趣きが違うかなと思いましたが、メイドの本来意味からすると、こっちなんだろうなと思いました」
  • 「メイドさんの真摯な姿に打たれました」
  • 「メイドさんが紅茶を入れてくれるので作業に集中できました」 「時間内にこれをやると決めてくると良いです!」

運営者としての感謝

ノマド会の運営者として誇りに思っていることは参加者の方のマナーがとても良いことです。特に最近はイベントの無断キャンセル率が0%に低く、そのおかげで全てのイベントで黒字が達成できました。

また、Slack上でも参加者の方に積極的に運営アドバイスをいただけていてとても感謝しています。参加者の方や、関わってくれるメイドさんは人としてとても尊敬する方々ばかりです。

橙幻郷さん、カフェ・トリオンプさん、メイリッシュさん、シャッツキステさん、Diamaidさん、JAM秋葉原さん、VillAngeさん、アラアルバさん、よつばの秘密基地さん、その他過去にノマドワークをさせていただいた全てのメイド喫茶の経営者、スタッフの方々には、いつもご丁寧な対応と、私達のイベントを快く承諾してくださり誠にありがとうございます。

独自カフェイベントの感想

2回の独自カフェイベントを行ってわかったこととしては「カフェの営業は大変だ」ということでした。第1回ではこちらが設備の使い勝手が分からず、すべての人にお茶をお出しするまでに1時間以上かけてしまい、参加者の方に多大なるご迷惑をおかけしてしまいました。2回目では最初の一杯目には事前に仕込んだ水出しコーヒーを出すという作戦によって、その点は改善しましたが、橙幻郷さんでの開催時はできていた主催者自身のノマドワークができませんでした。やはり既存店のオペレーションの良さ、スキルの高さを感じました。

しかし同じイベントを繰り返すことによって、改善して行けると思います。今後はさらに良いノマド空間を提供できるようにして行きたく思います!

オンラインコミュニケーション

ノマド会の開催中、他の方がお仕事をされているので話しかけづらいだろうということと、開催後も参加者同士で交流をできるようにグループチャットツールの Slack でコミュニケーションをしています。現在60人近い方が登録してくれています。

SlackはIT系の人たちの間で広く使われているツールですが、メイドさんたちにはあまり馴染みがないツールのようです。しかし、Slackも最近日本語に対応したため、メイドさんや初心者の方が使いやすい使い方を模索していきたく思っています。

チェキの導入

開催当初、ノマド会中にチェキを撮ることは考えていませんでした。チェキはメイドカフェを象徴するサービスですが「歓楽的な雰囲気ではノマドワークはできない!」という硬派な考えを当初持っていたこと「メイドカフェ初心者の参加者が多いのでチェキを撮ることは恥ずかしいのではないか」と思ったためです。

しかし、独自カフェイベントを開催するにあたってメイドさんと相談したところ、チェキには次の利点があることが分かり、導入しました。

  • 事前に仕入れるものがフィルムくらいしかなく、在庫管理コストが少ないこと
  • プロカメラマンでなくても撮影することができるため制作費用が少ないこと
  • 参加記念として、参加者の方に喜んで頂けること
  • メイドさんのスキルで思いのほか素早く対応することができること
  • 収入は全てメイドさんに還元することで、チップ代わりになりメイドさんのやる気が出ること

やってみると思った以上にいい雰囲気になり、メイドカフェにチェキは外せないなと思いました。撮影したチェキをFacebookにアップしている方もおり、ノマド会のことを広げて頂くことにも役立っています。

今後について

ノマド会でやりたいこと

  • 活動地域を増やすこと

秋葉原に限らず、日本全国でメイドカフェノマドワークができるようにしたいです!2018年には、横浜、千葉、名古屋で開催したいと思っています。大阪も拠点の一つなので、年に2回くらいは開催したいと思います。その他「うちの地域のメイドカフェでノマド会をやってほしい」という方がいらっしゃいましたらご連絡ください!

  • 勉強会や読書会など、活動の幅を増やす

参加者や運営資金が増えると、メイドカフェを使ってやれることの幅が広がります。メイドカフェを借り切りにして、スクリーンにスライドを映しながら、メイドさんがいる場所でIT勉強会をやるということもしたいです。

  • 企画の手引をつくり、ノマド会を企画できる人を増やす

日本全国にメイドカフェノマドの火を広げたいと思っています。それを実現するには、僕一人の力では足りません。そこで、ノマド会の運営のノウハウを形式知化し、企画者の方を育てていこうと思っています。

ノマド会ではやらないこと

  • メイドさんのアイドル化

アイドルも現代日本の文化だと思っています。しかし僕自身がアイドルに詳しくないことと、ノマド会の方向性は「ノマド」「カフェ」を主軸にしているため、メイドさんをアイドル扱いしません。メイドさんが個人でアイドル活動をすることは自由ですが、ノマド会の中ではメイドさんは「カフェのスタッフ」の域を外れて扱うことはしないでしょう。

  • 既存のメイドカフェの営業に迷惑をかける事

ノマド会は既存のメイドカフェを応援します。ノマドワーカーというのは一般的には店舗経営者には望ましくない利用者像です(長時間居座る、オーダーしない)。しかし一方で、平日日中などの空いている時間を埋めてくれるなどのメリットがあります。

ノマドワーカー側としては、ノマドワークをさせてもらえる店舗に感謝し、そのようなお店が日本中に増えることを望んでいます。そのため、既存のメイドカフェの営業を妨害するおそれがある企画は一切行いませんし、参加費は大きく相場を逸脱しないように設定しています。

今後、既存店舗以外の会議室等でイベントを行った場合は、懇親会で既存のメイドカフェに案内するなどの連携を図っていきたいと思っています。

  • 仕事にならない空間づくり

メイドさんは様々なスキルを持った方がいらっしゃいます。それらのスキルを発揮して活躍して頂きたいと思いますが、ノマド会においては仕事にならないパフォーマンスはNGとしています。

参加者の方やメイドさんがたとえ「楽しそうだ」「やりたい」と言っても仕事のじゃまにならないか慎重に検討させていただいています。

  • 運営者自身がノマド会に忙殺して本業を疎かにすること

はっきり言ってしまうと、運営者の僕は本業であるITエンジニアを辞めてノマド会の運営に専念するつもりもありません。ノマド会は「本物のメイドさんがお給仕をし、本物のITエンジニアノマドワーカーが運営している」ということも大切だと思っています。

その為、僕一人で開催できるイベントの数は月2回が限度だろうと思っています。これ以上の規模に広げるためには、企画者が増えてくれることを期待しています!

→ 運営の参加に興味がある方は、まずはSlackに参加してください!(登録済みの方はこちら)

まとめ

以上、駆け足で書かせていただきました。これがノマド会の2017年12月時点の現状になります。今後ともよろしくお願い申し上げます。

 


#メイドプログラミング スクールこと「Made in Maid Family」参加レポート

2017年9月16日 渋谷にメイドプログラミングスクール開校

「世界初! メイドさんと一緒に成長できるVR開発の為のプログラミングスクール」Maid in Maid Family が9月16日開校しました。

メイドさん x ITを絡めた勉強会としては、Androidの会秋葉原支部・橙幻郷のコラボレーションに続くもので、定期開設の教室としては「世界初」でしょう。開校以前からメディアへの露出も多く会ったため、海外からの反応もあるようです。ムーブメントですね。

日頃メイドカフェでノマドワークをしている自分の元にも情報が入っていたので、開校当日、参加してきました。

ビル休日用通用口から601を呼び出して入る

  

JR渋谷駅新南口近く。サイトに記された会場に行くと、ビル(一階は郵便局)の入口が閉ざされていました。休日は裏の通用口から入るそうです。このように案内は立てられていましたが、ドアは開いていません。「601」で呼び出しをして開けて貰う必要があります。エレベーターで6階に上がって左側に教室の入り口があります。

「おかえりなさいませ先輩」

メイドさんは「一緒に勉強をする同級生」という設定なので、「おかえりなさいませ先輩」ということになるそうです。受付をして、名札を書いてむねに付けます。取材も入っている関係で「写真に写ってもいいよ」という人は名札に印の花を付けます。

教室はお座敷タイプで靴を脱いで上がります。「メイドさんが畳に座っている」という、メイドカフェファンとしては落ち着かない光景です。(飲食店であるメイドカフェでは、風営法の関係でメイドさんは決し座ることはない)

  

コワーキングスペース利用者はお座敷で、スクール生徒は周囲の机席に座ります。椅子にはメイドさん用の印がありそれ以外の席に座ります。

メイドさんとVR体験

VRをスクールのテーマとしていて、ヘッドセットを装着してVR体験をすることができます。メイドさんが「2次元」ではなく、異次元世界に行ってしまっていました\(^o^)/

 

初回はプログラミングせず、STYLY というWebサービスを利用してVR空間を自作することを学びます。

 

いしがみ作「VRでノマド会」

STYLYの操作は簡単ですが、上下左右、前後、拡大縮小、回転、複雑な物体の操作をしなければならないため、結構複雑です。

「これはどうするのかな?」「ああ、こうすのか?」

と自分で見つけたり、周囲の「先輩」に教えてもらったりしてなんとか独自の空間を作ってみます。

そうこうしていると、隣のメイドさんが「これどうするの?」と聞いてきます。さっき自分が苦戦したばかりのところなので、「こうやるんだよ」と教えてあげたり一緒に考えたりすることができます。

  

ちゃんと勉強できましたよ!

「メイドさんのいる場所」には素晴らしい人が集まる法則

コワーキングエリアで何やら盛り上がっています。この日は未来研究をしている先生や、ビットコインの技術者など、個性的な方が集まっていました。メイドさんの周りで、週末に技術的な談笑をする。ときにはメイドさんそっちのけで話に夢中になってしまいました。

 

これは私達「メイドカフェでノマド会」にもある特徴ですが、なぜだか「メイドさんがいる場所に集まるIT関係の人は素晴らしい人が多い」ということがあります。これは何故だか分かりませんが、新しいことに対する探求精神が旺盛なのかもしれません。

仕事できたかと言うと……?

この日コワーキングでは参加者同士の談笑が楽しすぎて、事務作業という感じではありませんでした。土曜日だったこともあるでしょう。ノマド会でも平日の昼間はガチで仕事をしていますが、夜や週末に開催する時は談笑が中心になります。ノマド会との違いは談笑にメイドさんが入ってくることでしょう。

「コワーキング」という名前が適切なのかは分かりませんが、週末にIT関係者が集まるサロンとして良いと思います。

なお、こちら「メイドカフェでノマド会」としては、「仕事ができない」となってしまうと存在意義が瓦解してしまうため、平日昼開催のメイドカフェでノマド会は集中して仕事ができる空間としてのコンセプトを大切にしています。

今後に期待すること

 

 

プレスリリースでは

GIFTED AGENT株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:河崎純真)は、就労移行支援施設GIFTED ACADEMYの利用者を主体としたプロジェクト「MadeInMaidFamily(メイド・イン・メイド・ファミリー)」を開始いたします。」

とありましたが、会社の事業というよりは関係者一人ひとりが手作りで運営をしているように見えます。まだ始まったばかりなので、運営方法などは参加者の意見を聞いて、改善をしていく途上でもあるでしょう。僕もメイドさんの自己紹介があった方がいいのではないかなど提案をさせていただいたので取り入れられているかもしれません。

10月からは参加費が3000円となり、 10/07(土)、10/14(土)、10/21(土)、10/28(土)と毎週開催することも決まっているようです。参加申し込み画面へは公式サイトで「イベント情報」をクリックして進むことができます。

メイドさんは、現役のメイドさんや経験者というわけでもなさそうです。ここらへんは、現役のメイドカフェ勤務者としてプライドの高い「メイドさん」から見たら歯がゆさもしれませんが、毎週参加者に接して行くことによってメイドさんとしての能力も磨かれていくのでしょう。

世間では「メイド」というと怪しい、アンダーグラウンドなイメージがあって、メイドさんやメイドカフェファンは冷たい目を受けることもありますが、若者とIT文化の中心である「渋谷」の地で「メイドイベントをやってみるか!」と企画して実行できてしまったことは、時代が変わってきていると思います。

IT系の人たちは先見性があって偏見がないので、女性の方はメイド服を着ることが「恥ずかしい」ことではなく「可愛い」「憧れ」のメイド服を着ることを楽しんでいるように見えることはとても良いことだと思います。

ノマド会は勉強会イベントをやらないのか

メイドカフェでノマド会も、11月から12月頃を目処に勉強会イベントの準備をしています。

こちらは「メイドさん」ではなく「メイドカフェ」にリスペクトしているので、違った切り口にはなると思います。例えば、メイドさんは「現役」または「元ベテランメイド」であることにこだっていますし、既存のメイドカフェ店舗を応援するために必ずメイドカフェ店舗を絡めて企画する予定です。

メイドさんがいる空間は「楽しい」です。しかし、あえて「楽しい」ことを強調せず「仕事が集中できる空間」としているのがこちらのコンセプトです。メイドさんには極めて真面目な感じにお給仕してもらいます。

メイドカフェには「萌え萌えキュン」や「クラシカル系」「魔法」「戦国」など様々なコンセプトがあります。メイド x ITでも、「楽しい」系と「真面目」系のバリエーションがあって良いと思っています。

文化の発展にはバリエーションと多様性が必要です。メイドプログラミングスクールと、メイドカフェでノマド会、それぞれの道を突き進み、互いに切磋琢磨して良い文化が作れていけることを強く望んでいます。