メイドカフェでノマドたのしー\(^o^)/から1年で見えた法則
メイドカフェはリピーターに優しい飲食店です。数回訪問しただけで顔と名前を覚えてもらえるので、安心してくつろげるようになります。
そんなメイドカフェに通う「ご主人様」たちには一定の作法のようなものがあります。それは、長年メイドカフェ関係のお店を渡り歩いている彼らが編み出した、ストレスなく楽しむための法則のようです。
「郷に入りては郷に従え」と言います。これから通ってみたい、まだ行ったことがない人のために、彼らはどんな法則で行動しているのか紹介したいと思います。まずは、その背景となる事情から説明します。
メイドカフェ界隈の流動性
メイドカフェの世の中は移り変わりやすいです。
1. お店の流動性
次の資料をご覧ください。秋葉原のメイド喫茶に詳しいたかとらさんがまとめられたリストです。秋葉原ではこれだけのお店が日々開店・閉店を繰り返しています。
秋葉原のメイド・コスプレ喫茶リスト(2014/9/7版) – たかとらのメイド喫茶リスト
2.メイドさんの流動性
メイドさんとは儚い職業です。この職業はどうしても若い子の職業とみなされてしまう事実があります(個人的には年齢は高くても全然構わないのでシニアメイドさんが今後もっと増えて欲しいです!)。
彼女たちは「メイド」の仕事が大好きですが、いつまでもこの仕事を続けることは難しいと理解しています。人によっては芸能界に転身したり、自らお店を開くなどたくましい活躍をなさっている女性もいます。そのため、彼女たちの時間の流れはとても速く、故に、一年後同じ子が同じ店にいつとは限りません。
その結果次の問題が発生します。
夜の街に通う男の苦悩みたいだな…(笑)
前述の理由により、だんだん、複数のお店に関わってきます。下手をすると、それはアキバだけでなく、横浜や中野など、別の街へまたがるかもしれません。
メイドカフェはキャバクラやガールズバーではありません。女の子と会うことが第一の目的ではありません。でも、知っている子が働いているお店は贔屓にしたいというのが人の情というものです。
そうすると、こうなります。今日はこっちのお店では知っているAちゃんが働いてるのか。お、こっちのお店ではBちゃんが働いてる。Cちゃん推しのXさんは今あのお店に通っているようだ。そうだXさんと話したいことがあった。。。今日はこのお店に行こうとしてるけど、Aちゃんが△△のイベントをしているらしい。行かなかったら「何で来なかった」とか思われちゃうかなあ。。。(笑)
夜の街に通う男の苦悩といったら大げさですが、気遣いって大事です。できれば変なストレスは発生しないで済ませたいものです。
メイドカフェ通いをスムーズに行うためのテクニック
それでは、メイドカフェ通いが長い、筋金入りの「ご主人様」「お嬢様」の方々はどうしているのでしょうか?話を聞いて分かったことを幾つか紹介します。
1.客同士仲良くなる
20数名のお客さんが常にいる中で3人程度のメイドさんが接客している状況では、メイドさんと話せる時間というのは限られてきます。メイドさんと話していない間、一人でポツンとしているより、客同士会話が弾んだほうがずっと楽しいです。
また、メイドやアイドル界隈では、仲間を作ると楽しみが倍増します。理由はつまりこういうことです。「推しのAちゃんの限定ブロマイドをイベント特典で配られました。でも、そのイベントにその日行けなかったり、何らかの理由で手に入らなかった悲しい。そんな時、あの人とあの人とあの人とをトレードすればみんな幸せになる!」店内ではグッズのトレードや情報交換が頻繁に行われます。
「カタン」というカードゲームをご存知でしょうか?資源や陣地を広げていくゲームなのですが、このゲームは他のプレイヤーと交渉をすることが勝利のコツと言われています。メイドカフェ店内もこれと同じように「ご主人様」同士が仲良くなった方がみんなが得をして楽しめるのです。(この記事の先頭に配置した画像はカタンのプレイ風景です)
「あいつ、○○ちゃんとずっと話してる。うぜー」なんて態度にならず、みんなが楽しめるように、紳士淑女として振る舞うことがメイドカフェで楽しむ道です。
2.推しを作る
「推し」とは、アイドルやメイドカフェ界隈で呼ばれる特殊な用語でなので説明します。
一人のメイドさんやアイドルを一番に応援する宣言することを「推しを作る」「推しになる」と言います。メイドさんやアイドルから見て、その人が好きなお客さんのことを「(私の)推し」とも呼び、客から見て好きな女の子のことを「推し(の子)」と言ったりします。ちょっと対称性がおかしな言葉ですが、そうやって使われます。
「推し」の子を作っておけば、自分の身の振る舞い方は、堂々とその子中心に動くことができます。「○○ちゃんが俺の推し」と宣言しておくことで、前述のように知っている子同士がバッティングした時
「あの人は○○さん推しだから、絶対こっちに行ってるよね」
という暗黙の了解のようなものが出てきます。(大前提としてその子のことが好きでなければ意味がありませんが)
3.箱推しを作る
箱とはお店のことです。
「俺はとにかくこの店が好きなんだ。推しとか関係ないけど、常にこの店を優先する」
もうこのお店のことが好き!特定の人とかじゃなくて、集まるお客さんも、お店のみんなもみんな好きという態度です。
優良店には一定数この態度の人がいます。
4.二推しを作る
しかし、せっかくの一推しを作ってもその子がメイドをやめちゃった。せっかく箱推しを作ってもお店がなくなった。という悲しいことが発生します。
あるベテランご主人様は
「大切なのは二推しを作ること。あるメイド喫茶で人気投票をしたところ、一番を多く取ってる子より、二番手を多くとってる子が一番に選ばれた。一推しがいなくなっても二推しがある人は長続きする」
と語ります。
一推しの子がいなくなった時、くよくよしても仕方がありません。その子はその子の人生を歩んでいるのです。
「(○○ちゃんが卒業して)あの人は次にどこに行くのだろう」
と囁かれるようではいけません。次の行動をお互いに悟られている方がこの世界ではスムーズなのです。
大事なことはみんなが楽しくなること
何でみんな「推し」とか作るんだろう?
僕はずっと思っていました。実はそれが、お店での人間関係をスムーズにするためのフレームワーク、Cure Maid Cafeが秋葉原にできてから15年の歴史を刻んで、作られてきた知恵だったのです。
このブログについて
このブログを以前から読んでいる方はご存知だと思いますが、僕は「女中酒場幻橙館」の箱推しでした。しかし、残念なことに、2016年4月27日を最終営業日として閉店となりました。
お店の中で特定のメイドさんを「推し」にしておらず、二番目の箱推しもなかった僕は、まさしく「次どこに行くのだろう」と周囲の人に思わせてしまいご心配をお掛けしました。
こんな記事を書いていて矛盾しますが、僕は当分、推しや箱推しを作る予定はありません。僕には特殊な事情があり「最高のノマドスペースとしての」メイドカフェを紹介するブログの執筆者という立場上、複数の店舗に対してフェアな視点でありたいと思っています。
そういう意味では、今がまさに、このブログの本来の出発点なのかもしれませんね。
ただ、あえて言えば、次の優先順位を僕は取るでしょう
1.ノマドができるメイドカフェをレポートをするという使命を守る
Wifi、電源完備、PC作業をしても怒られないお店を優先します。タバコを吸わないので、禁煙・分煙のお店を優先しますが、愛煙家の読者の存在も尊重して、タバコの吸えるお店にも行きます。
2. 幻橙館の元ご主人様、元メイドさんが多く集まるである場所を優先します
それは、1つめのテクニックである「客同士のつながり」重視です。唯一箱推した店舗に集まる人すべてが僕にとっては推しです。知っている人がいない場所より、知り合いがいる空間の方がリラックスできます。
3.幻橙館の元店長にしてアンドロイドの会秋葉原支部長 鈴峰桐さん、僕にお勧めメイドカフェリストを作ってくれた蓮見エスカさんを「特別なメイドさん」と見なしています
この人達がいないと僕は、このブログを始めることはなかったです!推しと宣言はしませんが、彼女たちを少しだけ特別視してしまいます。
4.地域的には秋葉原を応援します
秋葉原は自宅の近所であり、小学生の頃から通った地でもあります。ここに集まる人達は、趣味を大切にしている大変素晴らしい人たちだと思います。
僕はアキバ文化のますますの発展を願っています。
もっとも、秋葉原しか行かないというわけではありません。むしろ色んな地域のメイドカフェを訪問したいと思います。そうして地域ごとの特徴を学んでここで紹介して行きたいと思います。
このブログでまだ紹介していない良いお店があったら是非教えて下さい!
ということで「メイドカフェでノマド最高ブログ」第二幕開幕です。今後の記事をご期待ください!