Monthly Archives: 12月 2017

メイドアドベントカレンダー2017総集編

この記事はメイドアドベントカレンダーの25日目です。

メリークリスマス!こちらはメイドカフェでノマド会本部です!皆さん良いクリスマスをお過ごしですか?

メイドAdvent Calendar 2016 vs. 2017

まずはこの2つを比較してください!

左は昨年2016年のメイドアドベントカレンダーです。この時の参加者は6人でした。それでも大阪のBrother Roseさんや老舗のメイド整体であるyourmaidenさんに書いてもらうなど、出会いがありました。

しかし、今年は25日中18日の枠に登録があり、現時点でうち17日の記事が追加されています(まだ書かれていない方の後日更新や、まだ開いている欄へのバックデート参加もOKです!)全枠埋まるまであと少し!これはすごい!来年こそはコンプリートを目指したく思います。

アドベントカレンダー参加者の多くはメイドカフェでノマド会の参加者の方なので、やはりノマド会の開催を続けてきたことが大きかったと思いますが、ノマド会以外からも、Olivia_0707さん、SOL_bridgeさん、neneotoさん、そして去年から引き続きはyourmaidenさん(12周年おめでとうございます!)が参加して頂きました。

ブログを書くということは結構たいへんな作業なので、これだけ多くの方がメイドについての渾身の記事を書いていただけたと思うとすごいなあと思います。メイド x ITの時代、来ているかもしれません。

さて、誠に勝手ながら、私の方でアドベントカレンダーの総集編記事を書かせていただきたいと思います。

メイドアドベントカレンダー分類

私の方で勝手に記事を次のように分類させて頂きました。

  • 「ご主人様」視点での評論
  • 店舗・コミュニティ紹介記事
  • 元メイドさんの体験記
  • メイドカフェ論
  • メイドカフェでノマド会参加者の声

特定の分類に偏らず、様々な視点の書き込みがあったと思います。参加者も男性のみではなく、女性の方や、メイドさん自身、元メイドさんの参加もあり、「ご主人様」もメイドカフェ玄人の方と、初心者の方のバランスがとても良かったと思います。

「ご主人様」視点の評論

メイドカフェに最も多い「ご主人様」の視点での記事。メイドカフェに「通う」ということはどういうことなのか。これを読み比べても、様々な考えでメイドカフェに通う人がいると思います。

nittoboumeganeさん、m9(^Д^)「「ステキなセンスだね、魅力的だよ。どのくらいかっていうと、σ(゚∀゚)オレを100としたら90くらい」」なんて、普通言えません!本人曰く言ったもん勝ちだそうです。まあ、それで許してくれているなら、メイドカフェの正しい楽しみ方なのでしょうね。

飛び込み参加のSOL_bridgeさん、ありがとうございました。はじめまして!「どうしたらやめられるのか」を考えることによって逆説的に「なぜ行くのか」が明らかになるという論法が面白かったです。

拙作の既婚者がメイドカフェの記事は公開までかなり苦労しました。どのくらい苦労したかというと執筆時間は、メイドちゃんbotの開発時間の2倍は超え、執筆に取り掛かってから10日以上かかりました。僕の妻への配慮は当然ですし、世の中の奥さん方、既婚者の男性陣、そして独身の方を傷つけるような言い回しになっていないか何度も書き直しました。しかし「意外と色気がない」という言い回しは苦心の末にひねり出した言葉だったのですが、メイドさんを苦笑いさせてしまったと思います。僕の文才がないだけです。ごめんなさい。

また、書けたのは結局僕の見た視点にすぎないので他の男性陣はまた別の意見を持たれるかもしれません。ツイッターでの参加のmocamocalandさんからは「うちも別に問題ない」とコメントをいただきましたし、この他にも「ノマド会にだけメイドカフェに行くけど問題ない」などのコメントも頂いています。最近のメイドカフェはオタクだけの場所ではない、そのことにノマド会が一役買っているのかもしれないなと思いました。そう考えると僕の記事はナンセンスだったかもしれません。

店舗・コミュニティ紹介記事

アドベントカレンダーで店舗やコミュニティを紹介するのはありです!むしろ、これまでとは違う読者を得られる可能性があるため推奨しています!それは、当ノマド会自身が最初に示させていただきました。

sndsonodaさんの香港のメイドカフェは利用者視点でしたが、香港にこんなにたくさんのメイドカフェがあるなんて知らずびっくりしました!

Olivia_0707さんは、メイドプログラミングスクールのなかのメイドさんで、プログラミングスクールの方からの参加がとても嬉しかったです。同じメイド x ITコミュニティを形成している仲間として協力して行きたく思っています。

yourmaidenさんは12周年すごいですね!メイド整体という新たな分野を開拓し、いわゆる「メイドリフレ」と呼ばれる業態のなかでも最も評判が良いと聞いています。まだ利用したことはありませんがいずれ一度行ってみたいと思います。

元メイドさんの体験記

メイドさん自身の体験記を書いてくれてとても嬉しかったです。p_himekoさんの記事は本には「闇」と書いていますが、全く見苦しい内容ではなく、むしろなんだか読んでいて気持ちよくなる文体でした。自分がもし、メイドカフェを経営することになったら、メイドさんに苦労はさせないようにしたいなと思い、翻ってノマド会での自分を見ると、メイドさんたちに配慮できているのか?と深く反省しました。

neneotoさん、はじめまして。メイドさんとしても、IT系としても誇りを持ってプロとして働かれている姿勢が伝わる良い記事でした。エンジニアらしい論理的な考察で、ご自身のメイドカフェ勤務体験を綴られているとても貴重なレポートだと思います。

メイドカフェ論

この二人の記事はそのまま評論として価値があります。Maiki Takahashiさんの「外食産業」としてのメイドカフェの時代的位置づけの考察は、僕も常々同様に感じています。しかしながら、客観的指標を用いて、第三者にも説明できる資料として価値が高いと思います。

メイド界隈にとても造詣が深いBrotherRoseさんは、メイドカフェで働く女の子たちの身の振り方に着目し、その時代の流れの延長線上に、当メイドカフェでノマド会を考察していただきました。メイドさんのセルフプロディース論は、ITエンジニアのそれと共通点があると常々思っています。関西の地下アイドル兼メイドのような存在の人たちに是非お会いしてみたいです。

メイドカフェでノマド会参加者の声

ノマド会に多く参加頂いている、bl_liaさん(つばきさん)と、Chiyoko Kusayanagiさん(ちよ子さん)いつもありがとうございます。

以前からメイドカフェをそこそこ知っていたbl_liaさんと、ノマド会がメイドカフェ初体験だったChiyoko Kusayanagiさん、それぞれの感想が聞けてありがたかったです。

ちよ子さんの「メイドのお母さんみたい!」になろうという活動是非応援したいです。

技術記事

アドベントカレンダー唯一の技術記事でした。一応「メイドさんにも分かるように」心がけたかったですが、執筆期間があまり取れなかったので多分難しいかもしれませんね!この記事をたたき台に、「メイドさんでも分かるbotづくり」というイベントが需要あるなら是非やりたいです!

まとめ

ということで、駆け足ですべての記事を紹介させていただきました。詳しく知りたい方はそれぞれリンク先を読んでいただければと思います。

皆さん本当に良い記事をありがとうございました。

来年は全部の日にちを埋めたいですね!

番外編: メイドちゃんbotが選ぶMVP

この中でどの記事が最も良かったか。そんなこと、とても決めることはできません!どの記事も素晴らしく、優劣つけがたいです。こういうときはメイドちゃんbotの「えらんで!」機能を使いたいと思います。

ツイートでの参加のmocamocalandさんが選ばれました!彼が選ばれたのは、おそらく、参加の敷居を下げてくれたこと、来年こそはツイッターでも良いので25日埋めてやるというメイドちゃんの意気込みだと思います!


既婚者がメイドカフェ通いしていても奥さんは大丈夫なのか

引続き メイド Advent Calendar 2017 です。今日は17日目です。

メイドカフェでノマド会代表の石上です。

さて、ご存じの方も多いと思いますが、僕は結婚してます。そのことを明かすと「奥さんは大丈夫なの?」と聞いて来られる方もいます。大丈夫だから今はノマド会をやっているのですけどね。世の既婚男性はもっとメイドカフェに行った方が良いと思います。

ただ「大丈夫」にするためには気をつけていることもあります。奥さんも「旦那さんの趣味がメイドカフェ通い」というのも心配ですよね。世間体的にも気にされるかもしれません。。。

そこでこの記事を書いて、少しでも世の奥さんの不安を和らげ、既婚者の方がメイドカフェに行きやすいようにしていきたいと思います。もっと多くの人がメイドカフェに行くことが普通になれば、世間体だって大丈夫です!

メイドカフェの中での既婚男性

メイドカフェに既婚者のお客さんはいるの?

メイドカフェのお客さんの大半は男性です。そして多くが独身の男性です。しかし、女性も昔から一定数います(お嬢様と言われます)。そして、それと同じくらい既婚者の男性もいます。既婚者の男性のお客さんは、40代以上の方が多いように思いますが、僕のように30代前半もいます。

既婚者は何のためにメイドカフェに行くのか

既婚者の方のメイドカフェ利用者の方を観察していると、一番多いタイプが「お酒を飲むのが好きな方」だと思います。知らない人もいるかもしれませんが、お酒を飲むことはメイドカフェのメジャーな楽しみ方です。

また、お酒を飲まない方もメイドカフェにはいます。仕事帰りにちょっと落ち着ける場所として足を運ぶのにちょうどよいようです。

既婚者の若い男性が少ない理由の一つはここにあると思います。僕も20代前半の頃は家庭と仕事で忙しく、ようやく自分の時間と多少の可処分所得を手に入れてからメイドカフェに行くようになりました。子育てをされている方はなおさら難しいでしょう。どうぞご家族との時間を大切にしてください。

さて、ある程度家庭が落ち着いてくると、家族と言えどそれぞれが趣味を持って「自分の時間」を大切にしている方が関係が長持ちすると僕は思っています。そうして嗜むものの一つとして、メイドカフェに行くというのは決して悪くないと思います。

メイドカフェを既婚男性におすすめする理由

お酒を嗜む場所、自分が落ち着いて過ごせる居場所としては、メイドカフェ以外にもあるかもしれません。しかし、次の理由で既婚男性にメイドカフェをオススメします。

その1. 値段が比較的安い

独身者に比べたら既婚者は自由に使えるお金は少ないです。メイドカフェの料金設定はチャージを取らないカフェタイプで700〜2000円、チャージ在りバータイプで3000〜5000円、ボッタクリはありません!

夕ご飯を食べる代わりだとしたら、差額は500円〜1000円くらいなのでとてもお財布に優しいです。

ただし、メイドカフェの皮をかぶったボッタクリバーやキャバクラもあるので、一概には言えず、そこら辺はネットの情報や、こちらなどを読んで信用できるお店に足を運ぶことをおすすめします。

その2. 意外と色気がない

夜の街は誘惑がいっぱいです。女性慣れしていない男性には甘い言葉が浴びせられます。ではメイドカフェはどうかと言えば、以外にも色気とは程遠く、夜の街の中でのオアシスのような空間です。

「メイドさんは若い女の子なのになんで?」と思われるかもしれません。その理由は、メイドさんの中身は普通の学生さんや昼はOLをされている女性が多いです。オタクっぽい女の子が多く、二次元のイケメンが好きだったり、かわいい女の子が好きなレズっ気ある方が多いですね。そんな等身大の女の子たちを見てると、おっさんと変わらないなーと思えて安心します。

その3. 比較的マナーが良いお客さんが多い

オタクっぽい人が多いですが、メイドカフェで出会う人は基本的にいい人が多いです。また、お酒を飲むと言っても、泥酔している方はほとんどいません。「メイドさんの前で見苦しいところは見せられない」という心理もあるかもしれません。

また、メイドさんは普通の女の子ですから、下品な振る舞いをする客は嫌がられます。お店はメイドさんを守る必要もあるので、悪質な客を排除し、客と店員と適度に距離を取らせるように工夫しています。

「お客様は神様」という一方的な価値観ではなく、ある程度譲り合いの精神を持っている「ご主人様」「お嬢様」の方が楽しめる空間だと思います。

その4. オタクトークから見識が広がる

メイドカフェのメイドさんは忙しいです。1時間お店にいてメイドさんと話せた時間は5分にも満たないなんてことは普通です。では、その代わりにどうするかというと、メイドカフェではお客さん同士で話ます。

お客さん同士で仲良く話している様子をメイドさんが見ていて和んでいます。メイドさんもメイドさん同士で女の子トークをしていて(多くはちょっとオタクっぽい)、それを見てお客さんも和んでいます。メイドカフェでよくある風景です。

メイドカフェのお客さんはオタクっぽいので、それぞれ何かに対して造詣が深い方が多いです。ロボット、アニメ、映画、歴史、カメラ、ミリタリー等、自分が全く知らなかった世界を教えてくれます。その見識が意外と役に立つと常々思っています。

その5. 若い頃に経験できなかった楽しみを体験できる

メイドカフェは月に数回イベントをやります。ハロウィンやクリスマス会、あるいは外に出てバーベキュー、カラオケ、スカイツリーツアーなどもやることがあります。

行ってみると、メイドさんが2,3人、おっさんが20人という集団になります。しかし、多分おっさん同士ではやらないであろう、ハロウィンの仮装や、バーベキューなどを少数のメイドさんを囲ってやることになります。

僕なんかは比較的早く結婚してしまったので同年代の友達が遊んでいる輪に入ることができませんでした。ここへ来てみんなで花火をしたり、サバゲーをしたり、若い頃にできなかったことを体験できました\(^o^)/

どうやって奥さんを説得するか

メイドカフェが既婚者が行っても問題ない場所であることが分かりました。しかし、奥さんの心配は消えないでしょう。ではどうしたら良いか考えてみました。

その1. 奥さんとメイドカフェに行ってみる

メイドカフェは観光客に人気のスポットです。つまり、遊園地に行く感覚で行くことが可能です。比較的若い夫婦であれば、ノリで「今日のデートはメイドカフェに行ってみよう!」というのもありだと思います。

「メイドカフェでは女性のお客さんは『お嬢様』って呼ばれるんだよ!○○(奥さんの名前)お嬢様だね!」というのもありです。女性は「お嬢様」と呼ばれて喜ぶ方が多いです。

その時に「萌え萌えキュン」系に行ってみるのも楽しいと思いますが、あえて、JAM Akihabaraや橙幻郷のような落ち着いていてご飯が美味しいお店をチョイスすると、奥さんの認識も変わるかも。

橙幻郷は女性のお客さんが比較的多いので奥さんの方がハマってしまうかもしれません。そしたらこっちのものですね!

その2. 「メイドカフェに行ってみた」ことを正直に言う

必ずしも奥さんが行ってくれるとは限らないので、ここはもう、直球で「話題のメイドカフェと言うものに試しに行ってみたよ!意外とご飯が美味しかった今度一緒に行こう」と素直に伝えてみるのも有効だと思います。ご飯の写真などを見せても良いかもしれません。

なお、嫉妬深い奥さんの場合

「私の作る料理なんかより、メイドさんのご飯の方がおいしいんでしょう」

とか言うかもしれませんが、

「なにを言ってるの?君のご飯は最高だよ!」

と褒めるところなので問題ありません。

その3. メイドカフェに行ってもこれまでと変わらないか、これまで以上に奥さんを大切にする

うちの場合はこの作戦でした。その2の作戦で何度誘っても「私は良いや」と言われてしまいましたが、そのうちメイドカフェに行くのが普通に認識されてきたので、いちいち言うのをやめました。

その代わり、ちゃんと家ではしっかり家事を手伝ったり、誕生日や結婚記念日にはプレゼントを忘れないようにしています。メイドカフェでメイドさんと話していると女の人が何を大切にしているのかなんとなく分かってくるような気がします。

そのおかげなのか、うちはこんな感じで夫婦円満です:

ある日、僕の大量のチェキコレクションを見てしまった妻が

「。。。誰が本命なの?」

「何言ってるの?きみに決まってるじゃないか!(真顔)」

「。。。。。私は紫上ね」

「人を光源氏扱いするなー\(^o^)/♥」

何かにつけて「君が好き」「君が一番」って言ってることが増えたような気がします。。。

既婚者がメイドカフェでやってはいけないこと

既婚者にとって、メイドカフェ通いでやってはいけないことがあります。これらは現実的にありがちなので、より注意が必要です。さもなければメイドどうこう以前に夫婦喧嘩の温床となります。

その1. お金を使いすぎる

いくらメイドカフェが安いからと言っても、週5で通って毎日3000円飲んでいたら大変な金額になります。その上、イベントで限定メニューをコンプリートして特典を集めようなどというオタクにありがちなコレクター根性を出すと、大変なことになります。

ついつい他の「ご主人様」がやっているからと自分も見栄を張りたくなってしまいますが、ぐっと我慢することも既婚者の品格として大切です。一回に大量の金額を落とすよりも、細々とずっと足を運ぶことでもお店の人に喜ばれます。どうしてもそれ以上にお店の売上に貢献したければ、友達を連れてくることで貢献することもできます。

その2. 家族の予定よりもメイドカフェイベントを優先する

メイドカフェはイベントが目白押しです!特にメイドさんの「卒業」イベントなど、その時しかない大切なイベントもあります。しかし、何と言っても既婚者にとって一番の推しは奥さんやご家族のはずです!なので、推しの子の大切なイベントとご家族の大切な日が重なった場合は迷わず家族を優先しましょう。そして、行けないことをメイドの子に正直に伝えましょう。メイドさんがいい子であったらそれで怒ったりはしないはずです。

その3. メイドカフェ通いが原因で体を壊す

そもそもアルコールにあまり強くない人がつい飲みすぎてしまって二日酔い、それもメイドカフェでというのはあまりにもかっこ悪いでしょう。金曜日の夜などは気が緩むので要注意です!

また、メイドカフェは深夜にイベントが行われることもあります。しかしいい年して徹夜は体に毒なので、慎みましょう。どうしても参加したい場合は、前日にたっぷり寝ておくなどの対策をしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?よくよく読んでみれば、メイドカフェだけでなく、男性が奥さんに認められながら行う趣味の全てに適用できそうな話です。

分別ある大人の男のたしなみとして、メイドカフェを楽しみましょう。

 


メイドカフェでノマド会を運営して1年になりました

この記事は メイド Advent Calendar 2017 の1日目です。

こんにちは、メイドカフェでノマド会代表の石上です。メイドカフェでノマド会は「メイドカフェでノマドワークをすると捗る」というコンセプトで、秋葉原・大阪日本橋等のメイドカフェに集まって「仕事をする」コミュニティです。(詳しくはこちらをご覧ください)

さて、そんなノマド会は2016年11月2日に第1回を開催してから1年が経過しました。ここでは、1年間運営してどうだったのかを書こうと思います。

これまでの活動経緯

初めはお店の通常営業時間帯に4-8席程度予約をするスタイルで、秋葉原で10回ほど実施しました。

 

3月3日に日本橋のVillAngeさんで開催。初の大阪進出しました。このイベントの開催にあたって、大阪のメイドさんの藤佳あやらさんにご協力をいただきました。

4月19日に橙幻郷さんにて貸し切りイベントを実施しました。この時より会費を一度集めて一括でお店に支払う方式を取り入れたため、会計管理を始めました。

その後、ITProさんから取材を受けて、掲載いただきました。

「メイドカフェでノマドワーク」が働き方改革の切り札ってホント? ITpro

8月12日に再び大阪で開催。大阪のメイドさんは東京よりもお客さんとの距離感が近いような感じがしました。

10月24日、11月24日には秋葉原のレンタルカフェ・トリオンプさんにて、あやらさん、まやさんの2人と共同で独自メイド喫茶(ノマド朝会@あやらて)イベントを開催しました。

この他、機械学習エンジニア座談会や、メイドカフェで読書会なども開催し、活動の幅を広げています。

また運営者を増やす試みも行っていて、代表の石上以外でもイベントを円滑に主催できる仕組みを整えることを進めています。

ロゴデザイン

デザイナーのお仕事もされている、あやらさんに作っていただきました。「メイドの窓」というコンセプトで、お屋敷でお仕事をされているご主人様に上品なメイドさんが紅茶をお出ししてくれるという落ち着いたイメージです。

実績数値

  • 開催イベント数: 26(うち貸切: 4、独自カフェ: 2)
  • 累積参加人数: 188(同じ人のダブルカウントあり)
  • ユニーク参加者数: 89
  • connpassグループ登録人数: 167
  • 女性参加率: 11.7%
  • 開催地域: 秋葉原、大阪日本橋

会計情報(2017/4/19 – 2017/11/24)

  • 会費収入: 162,560円 (有料イベント6回)
  • 支出: 131,443円 (会場費、仕入れ、スタッフ賃金等)
  • 繰越金: 31,117円 (繰越金は全てノマド会の運営に必要な経費として運用します)

※年度末に詳細な会計報告をさせて頂きます

繰越金の利用用途一例: ノマド会名刺の作成

ノマド会は営利団体ではありませんので繰越金を増やすことは考えていません。余ったお金は次のイベント開催時の費用や準備に必要な会議費などに使用しています。また、余剰金を参加者に還元したいと考えていて、その一例として、ノマド会名刺を作成し、貢献度が高い参加者の方に無料で配ることにしました。

とは言え、最初は0〜数千円規模であった資金が、増えていくことでできることの幅は広がっていることも感じています。今後、より大きなイベントの企画が行えるように会計管理をしっかりやっていきます。

ノマド会の会計はSlack上でのリアルタイム報告のほか、年度末に会計報告をWebサイト上でさせて頂く予定です。

参加者の声

4月19日の貸切イベント後に取らせていただいた、アンケートによると参加者の100%の方が仕事が「捗った」(57%の方が「大変捗った」43%の方が「捗った」)と回答しています!そして次のようなコメントをいただきました

  • 「一般的にイメージされるメイド喫茶と趣きが違うかなと思いましたが、メイドの本来意味からすると、こっちなんだろうなと思いました」
  • 「メイドさんの真摯な姿に打たれました」
  • 「メイドさんが紅茶を入れてくれるので作業に集中できました」 「時間内にこれをやると決めてくると良いです!」

運営者としての感謝

ノマド会の運営者として誇りに思っていることは参加者の方のマナーがとても良いことです。特に最近はイベントの無断キャンセル率が0%に低く、そのおかげで全てのイベントで黒字が達成できました。

また、Slack上でも参加者の方に積極的に運営アドバイスをいただけていてとても感謝しています。参加者の方や、関わってくれるメイドさんは人としてとても尊敬する方々ばかりです。

橙幻郷さん、カフェ・トリオンプさん、メイリッシュさん、シャッツキステさん、Diamaidさん、JAM秋葉原さん、VillAngeさん、アラアルバさん、よつばの秘密基地さん、その他過去にノマドワークをさせていただいた全てのメイド喫茶の経営者、スタッフの方々には、いつもご丁寧な対応と、私達のイベントを快く承諾してくださり誠にありがとうございます。

独自カフェイベントの感想

2回の独自カフェイベントを行ってわかったこととしては「カフェの営業は大変だ」ということでした。第1回ではこちらが設備の使い勝手が分からず、すべての人にお茶をお出しするまでに1時間以上かけてしまい、参加者の方に多大なるご迷惑をおかけしてしまいました。2回目では最初の一杯目には事前に仕込んだ水出しコーヒーを出すという作戦によって、その点は改善しましたが、橙幻郷さんでの開催時はできていた主催者自身のノマドワークができませんでした。やはり既存店のオペレーションの良さ、スキルの高さを感じました。

しかし同じイベントを繰り返すことによって、改善して行けると思います。今後はさらに良いノマド空間を提供できるようにして行きたく思います!

オンラインコミュニケーション

ノマド会の開催中、他の方がお仕事をされているので話しかけづらいだろうということと、開催後も参加者同士で交流をできるようにグループチャットツールの Slack でコミュニケーションをしています。現在60人近い方が登録してくれています。

SlackはIT系の人たちの間で広く使われているツールですが、メイドさんたちにはあまり馴染みがないツールのようです。しかし、Slackも最近日本語に対応したため、メイドさんや初心者の方が使いやすい使い方を模索していきたく思っています。

チェキの導入

開催当初、ノマド会中にチェキを撮ることは考えていませんでした。チェキはメイドカフェを象徴するサービスですが「歓楽的な雰囲気ではノマドワークはできない!」という硬派な考えを当初持っていたこと「メイドカフェ初心者の参加者が多いのでチェキを撮ることは恥ずかしいのではないか」と思ったためです。

しかし、独自カフェイベントを開催するにあたってメイドさんと相談したところ、チェキには次の利点があることが分かり、導入しました。

  • 事前に仕入れるものがフィルムくらいしかなく、在庫管理コストが少ないこと
  • プロカメラマンでなくても撮影することができるため制作費用が少ないこと
  • 参加記念として、参加者の方に喜んで頂けること
  • メイドさんのスキルで思いのほか素早く対応することができること
  • 収入は全てメイドさんに還元することで、チップ代わりになりメイドさんのやる気が出ること

やってみると思った以上にいい雰囲気になり、メイドカフェにチェキは外せないなと思いました。撮影したチェキをFacebookにアップしている方もおり、ノマド会のことを広げて頂くことにも役立っています。

今後について

ノマド会でやりたいこと

  • 活動地域を増やすこと

秋葉原に限らず、日本全国でメイドカフェノマドワークができるようにしたいです!2018年には、横浜、千葉、名古屋で開催したいと思っています。大阪も拠点の一つなので、年に2回くらいは開催したいと思います。その他「うちの地域のメイドカフェでノマド会をやってほしい」という方がいらっしゃいましたらご連絡ください!

  • 勉強会や読書会など、活動の幅を増やす

参加者や運営資金が増えると、メイドカフェを使ってやれることの幅が広がります。メイドカフェを借り切りにして、スクリーンにスライドを映しながら、メイドさんがいる場所でIT勉強会をやるということもしたいです。

  • 企画の手引をつくり、ノマド会を企画できる人を増やす

日本全国にメイドカフェノマドの火を広げたいと思っています。それを実現するには、僕一人の力では足りません。そこで、ノマド会の運営のノウハウを形式知化し、企画者の方を育てていこうと思っています。

ノマド会ではやらないこと

  • メイドさんのアイドル化

アイドルも現代日本の文化だと思っています。しかし僕自身がアイドルに詳しくないことと、ノマド会の方向性は「ノマド」「カフェ」を主軸にしているため、メイドさんをアイドル扱いしません。メイドさんが個人でアイドル活動をすることは自由ですが、ノマド会の中ではメイドさんは「カフェのスタッフ」の域を外れて扱うことはしないでしょう。

  • 既存のメイドカフェの営業に迷惑をかける事

ノマド会は既存のメイドカフェを応援します。ノマドワーカーというのは一般的には店舗経営者には望ましくない利用者像です(長時間居座る、オーダーしない)。しかし一方で、平日日中などの空いている時間を埋めてくれるなどのメリットがあります。

ノマドワーカー側としては、ノマドワークをさせてもらえる店舗に感謝し、そのようなお店が日本中に増えることを望んでいます。そのため、既存のメイドカフェの営業を妨害するおそれがある企画は一切行いませんし、参加費は大きく相場を逸脱しないように設定しています。

今後、既存店舗以外の会議室等でイベントを行った場合は、懇親会で既存のメイドカフェに案内するなどの連携を図っていきたいと思っています。

  • 仕事にならない空間づくり

メイドさんは様々なスキルを持った方がいらっしゃいます。それらのスキルを発揮して活躍して頂きたいと思いますが、ノマド会においては仕事にならないパフォーマンスはNGとしています。

参加者の方やメイドさんがたとえ「楽しそうだ」「やりたい」と言っても仕事のじゃまにならないか慎重に検討させていただいています。

  • 運営者自身がノマド会に忙殺して本業を疎かにすること

はっきり言ってしまうと、運営者の僕は本業であるITエンジニアを辞めてノマド会の運営に専念するつもりもありません。ノマド会は「本物のメイドさんがお給仕をし、本物のITエンジニアノマドワーカーが運営している」ということも大切だと思っています。

その為、僕一人で開催できるイベントの数は月2回が限度だろうと思っています。これ以上の規模に広げるためには、企画者が増えてくれることを期待しています!

→ 運営の参加に興味がある方は、まずはSlackに参加してください!(登録済みの方はこちら)

まとめ

以上、駆け足で書かせていただきました。これがノマド会の2017年12月時点の現状になります。今後ともよろしくお願い申し上げます。