この記事は メイド Advent Calendar 2017 の1日目です。
こんにちは、メイドカフェでノマド会代表の石上です。メイドカフェでノマド会は「メイドカフェでノマドワークをすると捗る」というコンセプトで、秋葉原・大阪日本橋等のメイドカフェに集まって「仕事をする」コミュニティです。(詳しくはこちらをご覧ください)

さて、そんなノマド会は2016年11月2日に第1回を開催してから1年が経過しました。ここでは、1年間運営してどうだったのかを書こうと思います。
これまでの活動経緯
初めはお店の通常営業時間帯に4-8席程度予約をするスタイルで、秋葉原で10回ほど実施しました。

3月3日に日本橋のVillAngeさんで開催。初の大阪進出しました。このイベントの開催にあたって、大阪のメイドさんの藤佳あやらさんにご協力をいただきました。

4月19日に橙幻郷さんにて貸し切りイベントを実施しました。この時より会費を一度集めて一括でお店に支払う方式を取り入れたため、会計管理を始めました。

その後、ITProさんから取材を受けて、掲載いただきました。
「メイドカフェでノマドワーク」が働き方改革の切り札ってホント? ITpro
8月12日に再び大阪で開催。大阪のメイドさんは東京よりもお客さんとの距離感が近いような感じがしました。

10月24日、11月24日には秋葉原のレンタルカフェ・トリオンプさんにて、あやらさん、まやさんの2人と共同で独自メイド喫茶(ノマド朝会@あやらて)イベントを開催しました。

この他、機械学習エンジニア座談会や、メイドカフェで読書会なども開催し、活動の幅を広げています。

また運営者を増やす試みも行っていて、代表の石上以外でもイベントを円滑に主催できる仕組みを整えることを進めています。
ロゴデザイン

デザイナーのお仕事もされている、あやらさんに作っていただきました。「メイドの窓」というコンセプトで、お屋敷でお仕事をされているご主人様に上品なメイドさんが紅茶をお出ししてくれるという落ち着いたイメージです。
実績数値
- 開催イベント数: 26(うち貸切: 4、独自カフェ: 2)
- 累積参加人数: 188(同じ人のダブルカウントあり)
- ユニーク参加者数: 89
- connpassグループ登録人数: 167
- 女性参加率: 11.7%
- 開催地域: 秋葉原、大阪日本橋

会計情報(2017/4/19 – 2017/11/24)
- 会費収入: 162,560円 (有料イベント6回)
- 支出: 131,443円 (会場費、仕入れ、スタッフ賃金等)
- 繰越金: 31,117円 (繰越金は全てノマド会の運営に必要な経費として運用します)
※年度末に詳細な会計報告をさせて頂きます
繰越金の利用用途一例: ノマド会名刺の作成
ノマド会は営利団体ではありませんので繰越金を増やすことは考えていません。余ったお金は次のイベント開催時の費用や準備に必要な会議費などに使用しています。また、余剰金を参加者に還元したいと考えていて、その一例として、ノマド会名刺を作成し、貢献度が高い参加者の方に無料で配ることにしました。

とは言え、最初は0〜数千円規模であった資金が、増えていくことでできることの幅は広がっていることも感じています。今後、より大きなイベントの企画が行えるように会計管理をしっかりやっていきます。
ノマド会の会計はSlack上でのリアルタイム報告のほか、年度末に会計報告をWebサイト上でさせて頂く予定です。
参加者の声
4月19日の貸切イベント後に取らせていただいた、アンケートによると参加者の100%の方が仕事が「捗った」(57%の方が「大変捗った」43%の方が「捗った」)と回答しています!そして次のようなコメントをいただきました
- 「一般的にイメージされるメイド喫茶と趣きが違うかなと思いましたが、メイドの本来意味からすると、こっちなんだろうなと思いました」
- 「メイドさんの真摯な姿に打たれました」
- 「メイドさんが紅茶を入れてくれるので作業に集中できました」 「時間内にこれをやると決めてくると良いです!」
運営者としての感謝
ノマド会の運営者として誇りに思っていることは参加者の方のマナーがとても良いことです。特に最近はイベントの無断キャンセル率が0%に低く、そのおかげで全てのイベントで黒字が達成できました。
また、Slack上でも参加者の方に積極的に運営アドバイスをいただけていてとても感謝しています。参加者の方や、関わってくれるメイドさんは人としてとても尊敬する方々ばかりです。
橙幻郷さん、カフェ・トリオンプさん、メイリッシュさん、シャッツキステさん、Diamaidさん、JAM秋葉原さん、VillAngeさん、アラアルバさん、よつばの秘密基地さん、その他過去にノマドワークをさせていただいた全てのメイド喫茶の経営者、スタッフの方々には、いつもご丁寧な対応と、私達のイベントを快く承諾してくださり誠にありがとうございます。
独自カフェイベントの感想
2回の独自カフェイベントを行ってわかったこととしては「カフェの営業は大変だ」ということでした。第1回ではこちらが設備の使い勝手が分からず、すべての人にお茶をお出しするまでに1時間以上かけてしまい、参加者の方に多大なるご迷惑をおかけしてしまいました。2回目では最初の一杯目には事前に仕込んだ水出しコーヒーを出すという作戦によって、その点は改善しましたが、橙幻郷さんでの開催時はできていた主催者自身のノマドワークができませんでした。やはり既存店のオペレーションの良さ、スキルの高さを感じました。
しかし同じイベントを繰り返すことによって、改善して行けると思います。今後はさらに良いノマド空間を提供できるようにして行きたく思います!
オンラインコミュニケーション
ノマド会の開催中、他の方がお仕事をされているので話しかけづらいだろうということと、開催後も参加者同士で交流をできるようにグループチャットツールの Slack でコミュニケーションをしています。現在60人近い方が登録してくれています。
SlackはIT系の人たちの間で広く使われているツールですが、メイドさんたちにはあまり馴染みがないツールのようです。しかし、Slackも最近日本語に対応したため、メイドさんや初心者の方が使いやすい使い方を模索していきたく思っています。

チェキの導入
開催当初、ノマド会中にチェキを撮ることは考えていませんでした。チェキはメイドカフェを象徴するサービスですが「歓楽的な雰囲気ではノマドワークはできない!」という硬派な考えを当初持っていたこと「メイドカフェ初心者の参加者が多いのでチェキを撮ることは恥ずかしいのではないか」と思ったためです。
しかし、独自カフェイベントを開催するにあたってメイドさんと相談したところ、チェキには次の利点があることが分かり、導入しました。
- 事前に仕入れるものがフィルムくらいしかなく、在庫管理コストが少ないこと
- プロカメラマンでなくても撮影することができるため制作費用が少ないこと
- 参加記念として、参加者の方に喜んで頂けること
- メイドさんのスキルで思いのほか素早く対応することができること
- 収入は全てメイドさんに還元することで、チップ代わりになりメイドさんのやる気が出ること

やってみると思った以上にいい雰囲気になり、メイドカフェにチェキは外せないなと思いました。撮影したチェキをFacebookにアップしている方もおり、ノマド会のことを広げて頂くことにも役立っています。
今後について
ノマド会でやりたいこと
秋葉原に限らず、日本全国でメイドカフェノマドワークができるようにしたいです!2018年には、横浜、千葉、名古屋で開催したいと思っています。大阪も拠点の一つなので、年に2回くらいは開催したいと思います。その他「うちの地域のメイドカフェでノマド会をやってほしい」という方がいらっしゃいましたらご連絡ください!
参加者や運営資金が増えると、メイドカフェを使ってやれることの幅が広がります。メイドカフェを借り切りにして、スクリーンにスライドを映しながら、メイドさんがいる場所でIT勉強会をやるということもしたいです。
- 企画の手引をつくり、ノマド会を企画できる人を増やす
日本全国にメイドカフェノマドの火を広げたいと思っています。それを実現するには、僕一人の力では足りません。そこで、ノマド会の運営のノウハウを形式知化し、企画者の方を育てていこうと思っています。
ノマド会ではやらないこと
アイドルも現代日本の文化だと思っています。しかし僕自身がアイドルに詳しくないことと、ノマド会の方向性は「ノマド」「カフェ」を主軸にしているため、メイドさんをアイドル扱いしません。メイドさんが個人でアイドル活動をすることは自由ですが、ノマド会の中ではメイドさんは「カフェのスタッフ」の域を外れて扱うことはしないでしょう。
ノマド会は既存のメイドカフェを応援します。ノマドワーカーというのは一般的には店舗経営者には望ましくない利用者像です(長時間居座る、オーダーしない)。しかし一方で、平日日中などの空いている時間を埋めてくれるなどのメリットがあります。
ノマドワーカー側としては、ノマドワークをさせてもらえる店舗に感謝し、そのようなお店が日本中に増えることを望んでいます。そのため、既存のメイドカフェの営業を妨害するおそれがある企画は一切行いませんし、参加費は大きく相場を逸脱しないように設定しています。
今後、既存店舗以外の会議室等でイベントを行った場合は、懇親会で既存のメイドカフェに案内するなどの連携を図っていきたいと思っています。
メイドさんは様々なスキルを持った方がいらっしゃいます。それらのスキルを発揮して活躍して頂きたいと思いますが、ノマド会においては仕事にならないパフォーマンスはNGとしています。
参加者の方やメイドさんがたとえ「楽しそうだ」「やりたい」と言っても仕事のじゃまにならないか慎重に検討させていただいています。
- 運営者自身がノマド会に忙殺して本業を疎かにすること
はっきり言ってしまうと、運営者の僕は本業であるITエンジニアを辞めてノマド会の運営に専念するつもりもありません。ノマド会は「本物のメイドさんがお給仕をし、本物のITエンジニアノマドワーカーが運営している」ということも大切だと思っています。
その為、僕一人で開催できるイベントの数は月2回が限度だろうと思っています。これ以上の規模に広げるためには、企画者が増えてくれることを期待しています!
→ 運営の参加に興味がある方は、まずはSlackに参加してください!(登録済みの方はこちら)
まとめ
以上、駆け足で書かせていただきました。これがノマド会の2017年12月時点の現状になります。今後ともよろしくお願い申し上げます。